運気を失ったプロセス その8

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その8

ここまで紹介してきた広告は、当時のほんの一部
のものである。

よく手元に残っていたなと、自分でも感心するが、
今改めて眺めてみると実に貴重だなと思う。

当時、これらの広告を毎日眺めて、掲載誌や掲載
間隔、また、新たに参入してくる新商品などを追跡
調査していた

しかし、自分に扱えるような商材は何もなかった。

商材をいかに調達するか?
これが最大の難関だった。

普通に商品を仕入れるルートも無かったが、普通
の商品を普通に仕入れて物販するとなると何百万
円どころの話ではなくなってくる。

まず間違いなく失敗に終わるだろう。

いくら広告の効果が絶大であることを知ったとは
いえ、総合商社がやるような物品販売は一個人に
は不可能だ。

たちまち、「売れない」、「在庫が捌けない」の
状況に陥り、資金繰り出来なくなってしまうに違
いない。

既にリフォームで資産ともいうべき額を稼いでは
いたが、そんな無謀なことに挑戦すれば、あっと
いう間に破産するのは目に見えていた。

そんな時、あまりにも衝撃的なある1冊の本と出
会ったのである。

それは「頭脳商法」と題された本だった。

 

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当時、この本は既に絶版だった。
それをとあるルートから格安で入手できたのだ。

この本は、知る人ぞ知るビジネス書で、それもそ
のものズバリ「経営指導書」と銘打たれていた。

あるビジネス雑誌で広告掲載されていたものだが、
広告されるやいなや、「あっ」という間に売り切
れてしまった「幻のノウハウ書」である。

価格は何と1冊5万円である。

本文にもあるとおり、写植を使わずタイプライタ
ーで版下作成された手作りのような本で、おそら
く実費出版されたものなのだろう。

だから、再販はされていない。

発行部数がいくらだったのかは知らないが、印刷
業界の通例からすれば、最低でも数千部は製本さ
れて市場にでたものと思われる。

しかし、瞬間的に完売したそうだ。

そして、その中身が驚愕の内容だった。

そこに書かれていたのは、僕がここまで書いてき
たこととまったく同じだったのだ。

当時、広告で立派にビジネスとして成立していた
商品の販売方法と広告手法を素人でも手掛けられ
るように手解きした内容が200ページにもわたって
事細かに書き記されていたのだった。

このブログを書くにあたり、久しぶりにこの本を
手にしてみたが、今読み返してみても感動もので
ある。

本文の冒頭に、

儲け話を金にする秘訣
誰も明かさなかった「第三の商法をここに公開!

とあるが、まさにそのとおりの内容であり、この
本はその後、多くの成功者を生み出した。

今の情報販売の原点は、間違いなくこの本が出発
点になっている。

続く・・・

 

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